桜井朋広
冥王星が先日消滅した。
(1)「太陽系の重力平衡への影響」
(2)「重力バランスを失ったカロンの暴走」
(3)「目標を失った冥王星探査機の迷走」
...など太陽系宇宙に与える影響は計り知れない。人類史上未知の『惑星消滅』。この天変地異を前に人類の未来は??
※これらは空想科学界に於いては、「水星・金星を失った故自分達の過去の星に攻撃を加えたSー1星人、その女戦士と裏切り宇宙戦士の悲恋」、「双子惑星の片方の消滅と他方の暴走による独裁者と女王、そして宇宙戦艦艦長代理と姪の悲恋」...等予言されていたテーマでもある。
などとマスコミでは大きく騒がれたが、重大な間違いが発覚した。どうやら「冥王星」本体はいまだ存在しており、国際会議により属性が「惑星」から「ワイ小惑星」に変わっただけらしい。この問題も、プラネタリウム関係と教育者、事の発端の米国惑星科学協会、そして「冥王せつな・アマゾネス入り問題」関係者以外では鎮まりつつある様子だ。
しかし政治的な影響も考えれば、この問題には放置できない影響が考えられる。その最たる物が、日本人教育者の未解決問題「バナナはお八つに入るのか」だ。
「冥王星消滅」改め「冥王星格下げ」問題は、詰まるところ「小惑星より小さい惑星を認めるか」無理に決めようとした事が発端にある。これは「科学はグレイゾーンを認めない」とのメッセージと解釈される。そして国際的な会議での決定は、他の領域にも当然の如く波及する。故に国内の「バナナお八つ問題学会」に響けば「バナナはお八つに入れない」と議決される恐れは大きい。
これ迄「バナナはお八つか」については、シュレディンガーの猫と同様「決定不能問題」とするのが学説であった(岡本論文)。それ故扱いについては、各教育現場の裁量に任されて来た現状がある。
だが仮に「お八つに入らない!」との決議があれば、一房百数十円から数百円に及ぶバナナの分は他のお菓子などに回せる。これは一見、遠足前の子供に朗報と見える。しかし「ならば果物すべて同様ではないか」と業界から突っ込みが不可避→「お八つでないデザート」高額化により収入格差が顕在化→格差社会において「差別意識を生む」と教育問題化→国会で「遠足でのデザート持ち込み禁止」が決議、と返ってバナナどころか「指定お八つ対象品」以外は全てが持ち込めなくなる最悪の事態が実現する危険性が大きい。
この問題による全国の遠足菓子の購買効果が年間数億円に及ぶ事は疑い無い。こうしたことからも、決議の恐るべき社会・経済そして政治的影響が予想される。今後の動静の監視を怠るべきではない。
(文責・マリエンバート)
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