高橋英明
1:スランプはスランプだから仕様が無いのか?
穂滝氏が机上理論掲示板に書き込みをなされていた。タイトルは「スランプ」。スランプについて考察してみたところ、自分がスランプだからどうしようもなかった。という趣旨の机上理論的な問題提起であった。
しかし人類も かれこれ有史以来6000年の歴史を持つのだし、これだけの時間があればスランプなんて克服できていそうなものである。それにもかかわらず未だにスランプに陥る人が居るなら、英知の光明を共有し、共にスランプを解消したいものである。
2:スランプの解明
そもそも、敵の本質と特性を掌握すれば、なす術などは自ずと明らかになるものだ。スランプとは一体何だろうか。斬新な発案、閃きという霊感に溢れた状況、左様な充足した過去の輝かしい経験・・・それと比し、何の閃きも訪れず無為に時間のみが過ぎていく・・・その様な苦痛な状況を、我々はスランプと呼び嫌悪している。そしてスランプとして認識する裏には、自分には本来もっと閃きを得る能力があるはずだ、という期待が隠れている。
しかし、知識の境界線が拡がる余地は無限だろうか? 案外、我々の知識自体が既に限界に近づいており期待自体が不可能なものであるなら、スランプという捉え方自体に問題があるかもしれない。というのも、「新しいものを思いつく」という観念自体が実は「『今まで気付かなかったのだ』という事を認識する」という知覚行為に対する別の表現に過ぎない。
つまり、新しいものを思いつかなくなったという スランプとは実は「気付かなかったこと」が駆逐された状態であり,おそらく その方が「完璧超人」になった可能性が大きい。
3:スランプの克服
本来の問題が、スランプに陥ったことである以上、ここではスランプからの脱出法について解説を試みよう。スランプに陥ることが「完璧超人」になった事であるなら、「完璧超人」から堕落しアホな人間に戻ることが有効である。
つまり、「こんなこと、誰かがとっくに考えてただろうね」とか、「こんな当たり前のこと、とっくに気付いてたよ」てなことを考慮から外し、りんごが木から落ちるのを見たニュートンさんのように、「これは、歴史的発見だ!」と喜べばよい。
4:スランプ克服の実践
ではさっそく実践を試みたい。机上理論のネタを閃いてみよう。完璧超人に陥ることなく、思い付きを最大限に喜び、間違っても「こんなこと、誰かが とっくに考えてただろうね」とか、「こんな当たり前のこと、とっくに気付いてたよ」なんて判断してはいけない。
そうですね、[スランプ]なんて、如何でしょうか? 斬新ですよね!(自爆
大爆発油地獄スランプ脱出危機一髪。
脱出の名人はスランプの脱出も一流だろうか。
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