おかげさまで街を歩いていて、見知らぬ人から「机上理論学会とは何か？」と問われることが多くなった。御用とお急ぎでない方なら、曰く因縁故事来歴残らず語って差し上げるが、ここは単刀直入にいこう。世に机上の空論、という言葉がある。とかく現実離れして、何の役にも立たず、単なる理屈のための理屈をさすが、我々の議論はつまりそれである。
　しかし、机上の空論と馬鹿にするなかれ。科学史を振り返れば地動説も相対性理論も不確定性原理も、時代に先んじた理論はその現実離れを非難されてきたではないか。また、これらの理論の中核を為すものはまことに単純な、それでいて誰も気付かなかった世界の成り立ちの本質である。我々の議論の多くもまた単純である。これも似ている。
　つまり、机上理論とは、あっちの日常こっちの現実に足を取られがちな常識定説の類を、論理の剣で一刀両断、新たな地平を切り拓くものにほかならない。
　学会の主な活動は年４回、会員のみに配布される学会誌の発行と、ほぼ隔月で開かれる会合である。この論文集で、我々の活動の一端に接し、机上理論の本質を理解いただけたならば、次なる段階は学会員となり、学会誌本誌を手にすることだ。ではまた本誌で逢いましょう。

　このホームページは、机上理論学会の活動の報告の場として立ち上げられました。
　論文は、紙媒体の『学会誌』、『論文集』として発表されています。論文集は'96年から、夏冬2回のコミックマーケットで販売しています。このホームページでは古い論文から順次掲載しています。
　また、掲示板では、まだ論文の形になっていないアイデアや、ちょっとした思いつき、見聞したこと、論文の感想などがタネとして蒔かれています。それらの中から論文に成長するものもあります。ぜひ、アクセスして水や肥料をあげてください。

　机上理論学会ホームページはリンクフリーです。
　ですが、事後にでもご連絡をいただけるとうれしく思います。